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『腰椎椎間板ヘルニアの職場復帰率が高いのはどっち?保存療法VS手術療法』

リハビリスタッフ向け
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こんにちは!

運動器専門のリハビリスタッフです!!

いつもお世話になります。

今回は、『腰椎椎間板ヘルニアの職場復帰率が高いのはどっち?保存療法VS手術療法』について解説させていただきます。

2021年4月に発行された『腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021 改訂第3版』に

●治療後に職場復帰できるのはどれくらいか

という項目があります。


9つの論文から解析されております。

ここでは

★保存療法と手術療法の比較

★術後期間別での職場復帰率

★手術内容別での職場復帰率の比較

などがされています。

   



結論としては

●保存療法と手術療法の職場復帰率に大きな差はない

●手術療法の職場復帰率は術後3か月で44.4~100%、術後1年で72~89.9%、術後8年で82.5%であった

●低侵襲手術の方が標準的な手術よりも職場復帰率が高く、職業復帰までの期間が短い

となっております。

その他にも

■職業復帰率に影響を与える因子

・術前の休職期間が長い

・喫煙

・女性

・高齢

・精神疾患の併存

・教育レベルが低い

・再雇用への意欲が低い

・腰椎椎間板ヘルニアの既往がある

・慢性疾患の併存

・術後の疼痛や機能障害の残存

があげられております。

 



■術式別の職業復帰までの期間

標準的椎間板切除術で8~111日

顕微鏡下もしくは内視鏡下、全内視鏡下手術で5.6~140日

全内視鏡下手術で5.6日~77日

また、術後に積極的リハビリテーション介入を行った方が職業復帰率ならびに復帰までの期間が短かった。

とされております。

これはリハビリテーションスタッフには嬉しい情報ですね。

これらのエビデンスの情報を知識として取り込み、患者さんへ還元できると良いですね。

今回は、『腰椎椎間板ヘルニアの職場復帰率が高いのはどっち?保存療法VS手術療法』について解説

 させていただきました。

 腰椎椎間板ヘルニアに有効なリハビリとは?

 腰椎椎間板ヘルニアはどんな人になりやすい?

 それって本当に坐骨神経痛?