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『膝蓋下脂肪体のモビライゼーション』

リハビリスタッフ向け
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こんにちは!

運動器専門のリハビリスタッフです!!

いつもお世話になります。

今回は、『膝蓋下脂肪体のモビライゼーション』について解説したいと思います。

膝関節の治療で絶対にかかせないポイントの一つが膝蓋下脂肪体(Infrapatella Fat Pad:IFP)です。

この組織は膝関節の中で最も痛みを感じやすい組織です。

膝蓋下脂肪体の治療が上手くいけば疼痛(運動時痛、荷重時痛)や関節可動域(屈曲、伸展ともに)が改善することが多いです。

膝蓋下脂肪体(Infrapatella Fat Pad:IFP)を治療するケースは多くあると思います。

変形性膝関節症、TKA(人工膝関節全置換術)後、半月板損傷、膝靭帯損傷、膝周囲骨折、オスグット、大腿四頭筋腱炎など、様々な膝関節関連疾患で治療する場面が想定されます。

 

膝蓋下脂肪体(IFP)は膝蓋腱の裏にびっしりと詰まっている脂肪組織です。

膝関節の屈曲―伸展に伴って、機能的に変形し、膝関節の運動をスムーズにしてくれる組織です。

膝関節に何らかの障害が起こると、この膝蓋下脂肪体(IFP)拘縮したり、柔軟性が失われます。

膝蓋下脂肪体(IFP)が拘縮したり、柔軟性が失われると、膝関節最終伸展域でつまり感がでたり、膝前方の痛みがでたり、膝関節屈曲可動域制限につながります。



よってこの膝蓋下脂肪体(IFP)への治療アプローチはとても重要になります。

以下にモビライゼーションの一例を示します。

赤➡のようにパテラを上から下に押し下げると、膝蓋下脂肪体(IFP)が緩み、動きやすくなります。

そして、黄色➡のように膝蓋下脂肪体(IFP)を左右にモビライゼーションします。

柔らかい場合はぐにゅぐにゅとすぐに動いてくれますが、拘縮している硬い組織になっている場合はじっくりと押し込んでいかなければならないケースが多いです。

上手く治療ができれば、即自的に膝関節可動域が改善(屈曲、伸展ともに)したり、疼痛(運動時痛や荷重時痛)が軽減します。

是非、お試しください!!

今回は、『膝蓋下脂肪体のモビライゼーション』について解説させていただきました。



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