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『Oberテスト変法の方法と有用性』

リハビリスタッフ向け
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こんにちは!

運動器専門のリハビリスタッフです!!

いつもお世話になります。

今回は、『Oberテスト変法の方法と有用性』について解説させていただきます。



◆Oberテスト変法とは

Oberテスト変法は理学療法士である林典雄先生(運動器機能解剖学研究所)・(元 整形外科リハビリテーション学会会長、元中部学院大学教授)らのグループが考案したテストになります。

原法のOberテストでは、腸脛靭帯の緊張度をチェックするためのテストであることから、腸脛靭帯に付着している大腿筋膜張筋のタイトネスをチェックできるテストと言われています。

Oberテスト変法ではよりシビアに大腿筋膜張筋・腸脛靭帯のタイトネスをチェックできるとされています。



◆Ober(オーバーorオベール)テスト変法の方法

Oberテストの原法では側臥位で下側脚の股関節は屈曲伸展の中間位で実施するが、Oberテスト変法では骨盤による代償を予防するために、下側脚の股関節を屈曲し被検者に固定してもらいます。

原法のOberテストでは陰性でもOberテスト変法では股関節内転制限により陽性となりことが多々あります。

大腿筋膜張筋は股関節屈曲作用があるため、大腿筋膜張筋を伸張させた際には骨盤が前傾しようとしますが、このOberテスト変法では、その代償を予防することができます。



◆Oberテスト変法の有用性

Oberテスト変法は整形外科リハビリテーション学会を中心に徐々に浸透しつつあります。

運動器リハビリテーションに携わっているPT(理学療法士)や柔道整復師なら知っておられる方もいると思います。

近年の学会発表や論文でも使用され始めております。

Oberテスト変法は原法よりも、よりシビアに大腿筋膜張筋・腸脛靭帯のタイトネスをチェックが可能です。

Oberテスト変法では大腿筋膜張筋の硬さをチェックしますので、Oberテスト変法が陽性であれば大腿筋膜張筋が硬く、股関節の屈曲・外転・内旋作用の逆である股関節伸展・内転・外旋の可動域制限がある可能性が高いとわかります。

特に股関節伸展可動域制限、内転可動域制限の要素は強く出ます。

よって大腿筋膜張筋のリラクセーションやストレッチなどのアプローチにより筋の柔軟性が回復すると、Oberテスト変法が陽性から陰性化することが確認できます。

このように大腿筋膜張筋へのアプローチを実施した際の効果判定にも使用可能です。

大腿筋膜張筋はランナーズニーやHip-Spine-Syndromeの原因となることがあるため、これらの疾患が疑わしい場合や股関節疾患においてはOberテスト変法の評価は需要になるかと思われます。

今回は、『Oberテスト変法の方法と有用性』について解説させていただきました。