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『マエケン体操は五十肩、肩こりに効果があるのか?』

一般の方向け
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こんにちは!

運動器専門のリハビリスタッフです!!

いつもお世話になります。

今回は、『マエケン体操は五十肩、肩こりに効果があるのか?』

について解説させていただきます。

 腰痛予防、肩関節痛予防のための棒体操!!



2021年現在、メジャーリーグで大活躍中の野球選手である前田健太選手が練習中や試合前に行うルーティーンである通称「マエケン体操」について医学的な目線で解説したいと思います。

◆前田健太選手の経歴

前田健太選手について触れておきますと、高校は野球の名門PL学園の出身でその後、2008年に広島カープに入団し、2016年からアメリカに渡りメジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースに移籍し、2020年より現在のミネソタ・ツインズでプレーしております。

広島カープ時代には2度の沢村栄治賞(2010年、2015年)を獲得し、ベストナイン3回(2010年、2013年、2015年)、ゴールデングラブ賞5回(2010年、2012年―2015年)、最優秀投手賞1回(2010年)、最多勝利2回(2010年、2015年)、最優秀防御率3回(2010年、2012年、2015年)、最多奪三振2回(2010年、2011年)とタイトルを総なめしており、2021年10月現在で日米通算156勝の大エースです。



◆マエケン体操

前田健太選手は「マエケン体操」を練習前、練習中、試合のイニング間など頻繁に「マエケン体操」を行っています。

マエケン体操は一見奇妙な動きにも見えますが、左右の腕をぐるぐると回すように動かしますが、一番のポイントは肩甲骨をしっかりと動かしている所にあります。



◆マエケン体操は五十肩、肩こりに効果があるのか?

肩甲骨の周りには様々な筋肉が付着しています。

上腕三頭筋、上腕二頭筋、烏口腕筋、肩甲下筋、大円筋、小円筋、棘下筋、棘上筋、三角筋、前鋸筋、小胸筋、肩甲挙筋、大菱形筋、小菱形筋、広背筋、僧帽筋、肩甲舌骨筋など、これだけの数多くの筋肉が付着しています。

また、この中で肩甲骨と頸椎(首)、肩甲骨と肩関節を連結している筋肉も多く存在しています。

よって、このマエケン体操で肩甲骨がしっかり動くことによって、肩甲骨に付着する上記に記載した数多くの筋肉の血流がよくなり、筋肉がほぐれ、首や肩の動きがよくなりやすくなります。



上記の図はJoint-by-Joint theoryという理論の図です。

可動性が必要な関節と安定性が必要な関節は隣同士に配列されているというセオリーです。

肩甲骨周囲の筋肉が硬くなり肩甲骨の可動性が乏しくなりますと、隣の関節である頚部(首)、肩関節に負担がきて故障しやすくなってしまいます。

よって、肩甲骨周囲の筋肉の硬さや、肩甲骨の可動性が乏しい方は頚部(首)や肩に負担がきて、肩こりや五十肩になりやすい傾向にある可能性があります。

このマエケン体操で肩甲骨がしっかり動くことによって、肩甲骨に付着する数多くの筋肉が柔らかくなることで、肩甲骨の隣の関節である頚部(首)や肩の動きもよくなります。

結果的に肩こり、五十肩予防にもなりますし、肩こり、五十肩の症状の軽減にもつながると思われます。

しかし、五十肩では痛くて腕を動かせない人も多くいらっしゃいますので、痛みの範囲内で無理せずに腕の動きを小さくしたマエケン体操を行っていけば良いかと思います。

今回は、『マエケン体操は五十肩、肩こりに効果があるのか?』

について解説させていただきました。

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