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『1万2000人のうち、腰痛有病割合は〇〇%!腰痛関連因子5つを公表!』

一般の方向け
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こんにちは!

運動器専門のリハビリスタッフです!!

いつもお世話になります。

今回は、『1万2000人のうち、腰痛有病割合は〇〇%!腰痛関連因子5つを公表!』

について解説させていただきます。                 



腰痛は日本において国民の愁訴第1位であり、予防医学の観点からも重要なテーマになります。

超高齢社会を迎えた日本においては腰痛は増加の一途をたどることが予想されます。

2014年に報告された下記論文では、国内7地域9地区(東京2地区、和歌山2地区、広島、新潟、三重、群馬)における一般住民1万2,019名における運動器疾患の実態調査の結果が報告されています。

Prevalence of knee pain, lumbar pain and its coexistence in Japanese men and women: The Longitudinal Cohorts of Motor System Organ (LOCOMO) study

J Bone Miner Metab. 2014 Sep;32(5):524-32.

Noriko Yoshimura 1Toru AkuneSaeko FujiwaraYoko ShimizuHideyo YoshidaGo OmoriAkihiro SudoYuji NishiwakiMunehito YoshidaHiroshi ShimokataTakao SuzukiShigeyuki MurakiHiroyuki OkaKozo Nakamura

1万2,019名のうち40~80歳台が98%でそのうち、60歳台が26%、70歳台が42%でした。

また女性の割合は2/3でした。

ここでの調査の『腰痛』の定義は「現在および過去1か月に浮くなくとも1日以上続いた腰痛」とされました。



◆腰痛の有病割合

その結果、参加者全体で腰痛の有病割合は37.7%でした。

年代別の有病割合(男性:女性)は

40歳台(33.9%:41.3%)

50歳台(40.0%:41.1%)

60歳台(37.5%:44.6%)

70歳台(31.3%:39.0%)

80歳台(33.0%:33.2%)

どの年代でも女性の方が腰痛の有病割合が高くなっていました。



◆腰痛と関連があった項目

1,加齢

2,女性

3,地方(農漁村)在住

4,BMIの増加

5,膝痛の併存

でした。

※BMI(Kg/m²):body mass index=体重kg÷(身長m)÷(身長m)

簡単に私自身の考察も踏まえてまとめると、

・老化に伴う加齢変化により、腰痛が生じやすい。

・筋肉量の少ない女性では腰痛を生じやすい。

・地方在住では農作業をされている方が多く、腰に負担をかけて生活をしている方が多い。

・体重が重い(MBIの増加)と腰に負担がかかり腰痛を生じやすい。

・膝痛を併存していると、膝をかばった生活をし腰に負担をかかえて腰痛が生じやすい。

このデータから考えられる腰痛の予防策は難しいですが、体重を減少させ、筋力を増加させた方が良いことは言えると思われます。

老化による加齢変化では、腰部の椎間板の劣化、骨棘の増加、黄色靭帯・後縦靭帯の線維化、脊柱起立筋の線維化など予防できない問題もあるのも事実です。

ヒトの体は消耗品ですので、いかに負担をかけずに、使用していくかがポイントにはなります。



◆腰痛予防のポイント

・胸郭の柔軟性を高める

・股関節の柔軟性を高める

・体幹の筋力を向上させる

・体重を減らす

・腰部への過度な負担がある動作・作業は控える

(コルセットを装着するのも腰部への負担を減らす1つの手段)

大まかな予防策はこのようなことになると思われます。

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今回は、『1万2000人のうち、腰痛有病割合は〇〇%!腰痛関連因子5つを公表!』

について解説させていただきました。

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