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腰痛に対する物理療法は効果はあるの?

リハビリスタッフ向け
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こんにちは~~

総合病院勤務のリハビリスタッフです!!

いつもお世話になります。

今回は腰痛に対する物理療法は効果があるのか?を解説していきたいと思います。

今や男女別での自覚症状ランキングで『腰痛』は男性は第1位、女性は第2位であり、生涯の腰痛有病率は60~80%との言われております。

リハビリスタッフで、腰痛の患者さんを担当したことがない人はいないんじゃないでしょうか?

腰痛関連の診断名の方を担当していなくとも、腰痛を合併していたり、知り合いに腰痛の方がいて「ちょっと腰を診てほしい」と頼まれた事は、1度は経験があるのではないでしょうか?

腰痛に対するリハビリテーションは様々な方法がありますが、気になるのが、温熱療法や電気治療、牽引療法などの物理療法が効果があるのか?疑問に思いませんか?

特に、町中の整骨院(接骨院)や整形外科で、物理療法を主体としている所も多くあると思います。

物理療法の後は楽になるけど、すぐに症状が元に戻る、という印象はありませんか?

今回は『理学療法診療ガイドライン2009』『改訂第2版 腰痛診療ガイドライン2019』を比較しながら、科学的根拠を基に、物理療法の効果をみていきたいと思います。

まずは一昔前の『理学療法診療ガイドライン2009』をみていきたいと思います。

 



推奨グレードがそれぞれA~Dまで5段階設定されており、推奨グレードAが一番エビデンスレベルが高いということになります。。

推奨グレードAでは『強い科学的根拠があり、行うよう強く勧められる』という状態です。

逆に推奨グレードDでは『無効性あるいは害を示す科学的根拠があり、行わないよう勧められる』とされており、無効性だけならまだしも、害があるという強いメッセージがこめられております。

ちなみに推奨グレードというのはどのように決められているか、わかりますか?

推奨グレードは、世の中にある論文を総まとめにして解釈し、効果があるか、効果がないか、などを分類わけしていきます。

ですので、例えば推奨グレードDの治療法があったとしても、その治療法が有効である論文が多数、掲載されれば推奨グレードが今後ランクアップする可能性があるということになります。

●温熱療法:推奨グレードA

●寒冷療法:推奨グレードD

●経皮的電気神経刺激療法:推奨グレードD

●超音波療法:推奨グレードD

●牽引療法:推奨グレードD

●運動療法、体操、ストレッチ、筋力トレーニング:推奨グレードB

ということです。

 



温熱療法以外の物理療法はグレードDという驚きのエビデンスですね。

グレードDということは無効あるいは害があるということですから衝撃的な事実です。

運動療法に関しては推奨グレードBですので、科学的根拠があり、行うよう勧められております。

時は進んで、『改訂第2版 腰痛診療ガイドライン2019』では

●温熱療法:推奨グレード2C

●経皮的電気神経刺激療法:推奨グレード2C

●超音波療法:推奨グレード2C

●牽引療法:推奨グレード2C

●運動療法:推奨グレード1B           

エビデンスを解釈すると、物理療法は推奨グレード2Cですので、《行うことを弱く推奨する。効果の推定値に対する確信は限定的である。》ということになります。

先ほどの2009年のガイドラインよりは効果があるという推奨グレードにランクアップしています。

しかし、効果は弱いということです。

運動療法に関しては『理学療法診療ガイドライン2009』でも『改訂第2版 腰痛診療ガイドライン2019』でも、推奨グレードはBであり、ある程度効果が得られるという判断ができると思われます。

これらから判断すると、物理療法は使用する場合は、メインの治療ではなく、補助的に使用するのが良いのではないかと考えます。

今回は、腰痛に対する物理療法は効果はあるのか?

について解説させていただきました。 

 いわゆるぎっくり腰(急性腰痛)の原因とは?

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