こんにちは!
運動器専門のリハビリスタッフです!!
いつもお世話になります。
今回は、『歩行1万歩に相当するトレーニングをご紹介!!』について解説させていただきます。
リハビリの先生や医師、トレーナーから「1日10,000歩、歩きましょう」と言われることがあるかと思います。
世の中では、1日10,000歩を歩くことで健康になることが信じられている風潮があるようです。
『1日10,000歩、歩きなさいは間違い?その理由と根拠は・・・』
◆1日の歩行目標数値
平成24年の健康日本21(第二次)では、【日常生活における歩数の増加】という項目で、2022年の歩数の目標が掲載されています。
健康日本21とは厚生労働省によって国民の健康を増進するために、平成15年に策定された指針です。
2022年の目標歩行数値は
20歳~64歳:男性9,000歩、女性8,500歩
65歳以上:男性7,000歩、女性6,000歩
であり、1日10,000歩よりは低く設定されています。
とはいえ1日10,000歩を目指す風潮は未だにあります。
そこで、1日10,000歩に相当するトレーニングや運動の一覧をご紹介いたします。
◆歩行1万歩に相当するトレーニング
(池添冬芽:臨床リハ,2020より引用)
トレーニング | 大腿直筋 | 内側広筋 |
SLR(回) | 289 | 1,223 |
Patella setting(回) | 466 | 381 |
背臥位での下肢屈伸 | 1,255 | 6,367 |
椅子座位での膝屈伸 | 1,663 | 2,170 |
フルスクワット | 394 | 424 |
椅子からの立ち上がり(回) | 740 | 650 |
自転車エルゴメーター(分)* | 40.7 | 33.8 |
膝伸展の最大等尺性収縮(回) | 128 | 155 |
※大腿四頭筋の筋電図学的分析により推定
*:回転数60回転/分、負荷10kgm
上記に一覧を示しております。
◆まとめ
このように見てみると、かなり過酷な運動が多いように思います。
・フルスクワットで300回以上
・椅子からの立ち上がりで650回以上
などは現実的にはかなり厳しい数字かと思います。
これらのトレーニングや運動と比較すると10,000歩を歩いている方が楽かもしれませんね。
しかし、これらのトレーニングでは、股関節・膝関節・足関節の関節運動要素が歩行とは形式が違いますので、歩行とは違ったトレーニング要素として解釈しておく必要がありそうですね。
今回は、『歩行1万歩に相当するトレーニングをご紹介!!』について解説させていただきました。