こんにちは!
運動器専門のリハビリスタッフです!!
いつもお世話になります。
今回は、『天気痛~雨が降ると痛いのか?~』について解説したいと思います。
雨が降る前には関節痛や頭痛など調子が悪くなる人が多いようですね。
病院の患者さんでも雨が降る前は調子が悪い人が圧倒的に多い印象です。
このような事象を『天気痛』という名称で呼ぶことがあります。
この『天気痛』について一般的に言われていることと、最近の研究でわかったことをご紹介いたします。
まず、天気痛とは
●天候の変化で体の調子がひどくなるもの
●雨の日に痛むもの
●気圧が下がった時に痛むもの
と一般的にいわれています。
原因としてはこの3つが挙げられることが多いです。
●ヒスタミンの分泌
●自律神経の乱れ(交感神経と副交感神経で構成されている)
●内圧(体の)の亢進(痛みを発生させる物質が反応する)
これらを下記で解説しています。
低気圧になることで(雨の降る前に気圧が下がる)
1、体の中にヒスタミン(アレルギーや炎症反応と関りが深い)が分泌される
➡古傷や関節の炎症(痛み)が発生
➡交感神経が亢進する(自律神経が乱れる)➡痛み
2、脳内が刺激される(セロトニンの分泌不足)
➡副交感神経が亢進する(自律神経が乱れる)➡痛み
3、外気圧が低下
➡身体の内圧が亢進➡関節・筋の痛みが発生
こういった仕組みで天気痛により体が痛くなるといわれています。
しかし、以下の2019年の論文による報告では、このようにいわれています。
●慢性疼痛の2657人を対象とした
●気圧が低い日や風速が強い日も疼痛が強くなるが、湿度が高い日と疼痛が最も関連が深い
●気温(寒い日)や雨天と、疼痛との関連は直接的にはない
以上のことから、一概に雨天だから痛くなるのではなく、気圧や風速も関係があるが、湿度が高いことが最も天気痛と関連があるようです。
今回は、『天気痛~雨が降ると痛いのか?~』について解説させていただきました。