スポンサーリンク

『セラピストが大学院に行くメリットは?』

その他
スポンサーリンク

こんにちは!

運動器専門のリハビリスタッフです!!

いつもお世話になります。

今回は、『セラピストが大学院に行くメリットは?』について解説させていただきます。



セラピストとはここでは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師、鍼灸師などを意味しております。

私自身も現在大学院に進学している状況です。

数年前まで大学院に行く利点も意味も正直よく理解していませんでした。

私が大学院に行っていることを不思議に思っている周りのスタッフも多いです。

なぜなら大学院の学費はとてつもなく高いからです。

数年前までは大学院で習うような知識を、知り合いの教授や、大学院を卒業した知り合いに教えてもらえば高い授業料を払わずに済むじゃないかと思っていました。

一般的に大学院に行くメリットなどをまとめてみます。

◆大学院の概要

まず大学院は修士課程と博士課程に分かれます。

修士課程のことを博士課程前期

博士課程のことを博士課程後期

ということもあります。

リハビリ業界では概ね修士課程が2年間で修士課程を終えると修士号がいただけます。

修士課程では単位を取得しながら修士論文を書き終えることが条件になります。

博士課程は3年のところが多く4年の大学院もあります。

博士課程を終えると博士号がいただけます。

博士課程では単位を取得しながら海外論文にacceptされることが条件になり修士課程よりもかなりハードルが上がります。

修士課程は2年の授業料で4年通うことを認めている大学院も多いです。

10年前と比べると大学院を持っている大学は少しずつ増えてきております。

大学院に行く人はほとんどが社会人ですので、夜間の授業(だいたい夜18時ごろから)やオンライン授業を取り入れている大学が多いです。

その他の授業形式としては何曜日か週に1回だけ、1日集中的に授業を固めている大学院もあります。

 



◆大学院の学費

大学院の学費は私立では1年間の授業料が約70~100万円といったところです。

そこに入学費用や様々な費用が数十万円追加されていきます。

国公立大学では条件次第では無償の大学院もありますし、私立よりは費用は安くなっております。

◆大学院への入学の条件

大学院への入学は、通常は大学や専門学校と同じく入試があります。

そのほとんどが英語+面接になります。

英語の試験についてはリハビリ関連の英文を訳して問題を解いていくようなものから、自然科学の英論文を訳して問題を解いていくようなものまで様々です。

ほとんどの大学院入試は辞書の持ち込みは可能ですが、辞書に頼りすぎていると時間が全く足りませんので、ある程度の英語の知識は必要です。

その他にも英語の代わりに、何かしらのプレゼンテーションをする大学院入試もあります。

そして、非常に厄介なのが、ほとんどのケースで入試前に事前に教授や准教授を決めて、事前面談をして、どのような研究をしたいかを相談しないといけません。

っとなると、事前に教授のことを調べないといけませんし、自分の研究したい分野が、その教授に適応するかも重要になります。

合格の基準はそのほとんどが筆記の点数+面談等の点数になります。

ですので、教授とのコネクションや、研究分野がその教授に適応しているかという点についても合格判定に入っている可能性があるとの噂をよく聞きます。

逆に教授とかなり強いコネクションを持っていても大学院に不合格になる方もいらっしゃるので筆記テストに足切り点を用意している大学院もあることが予測されます。

ちなみに専門学校卒で大学に行っていない方でも、今までの学会発表や論文の功績があれば大学院に入学できるところが多いです。

 



◆大学院に行くメリット

・学術研究の基礎が学べる

・高い機材を使った研究が可能

・幅広い知識が得られる

・大学の講師になる権利が得られる(教授は博士号が必要)

・論文(特に英文)の検索や解読に強くなる

・多職種と連携が取りやすくなる(特に医師)

・大学教授やその関連の方とのコネクションが増える

このようなメリットがあると考えます。

修士号や博士号を取得しても正直ほとんどの就職先で給与が増加することはありません

ですのでこれらの利点と学費を天秤にかけて考える必要があると考えます。

研究や学会発表、論文投稿をどんどんしていこうと思う方や今後大学で教員や教授を目指していきたい方は、大学院に行く方が良いのかと考えます。

医師は博士号をお持ちの方が多いですがリハビリ業界では非常に少ないです。

医師は臨床と研究が関わり合っていることが多いですが、臨床でバリバリやっている医師で博士号をお持ちの方は多くいらっしゃいます。

一方、リハビリ業界では臨床でバリバリやっている方で博士号をお持ちの方は本当に一握りです。

リハビリ業界は医師と違い、臨床は臨床、研究は研究と区別されている傾向が強い印象です。

今回は、『セラピストが大学院に行くメリットは?』について解説させていただきました。

 



タイトルとURLをコピーしました