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肩関節周囲炎と腱板断裂の簡単な鑑別方法

リハビリスタッフ向け
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こんにちは!

運動器専門のリハビリスタッフです!!

いつもお世話になります。

今回は肩関節周囲炎と腱板断裂の簡単な鑑別方法をご紹介したいと思います。

 



肩関節痛や肩関節の自動運動制限がある患者さんで多いのは

肩関節周囲炎腱板断裂であると思います。

この2つの疾患は症状が似通っていることがあります。

診断名で肩関節周囲炎となってはいるが、腱板の部分断裂があったり

逆に

腱板断裂の診断名だけど症状は肩関節周囲炎

など

または肩関節周囲炎と腱板断裂の両者を合併していることもあります。

これらを理学所見で簡単に鑑別できる方法があります。

2つの海外論文から紹介します。

  • 肩関節痛を伴う肩ROM制限のある患者2111肩
  • 外傷、糖尿病、X線で異常のある者を除外した379肩
  • MRI、超音波(エコー)を用いて腱板断裂の有無を調査

まず以下の3項目をチェック

●立位挙上100°以下

●臥位1st外旋10°以下

●内旋がL5以下(結帯で母指の位置が)

そしてこれを3群に分けた時に

1群(3つとも当てはまる)

2群(1つだけ当てはまる)

3群(1,2群に当てはまらない軽度な拘縮)

1群は(3つとも当てはまる)91%が腱板断裂がなかったと!

つまり1群(3方向ともROM制限があれば)は肩関節周囲炎の可能性大!

逆にそれ以外の群の腱板大断裂の可能性は、

2群は腱板大断裂39%

3群は腱板大断裂50%

つまり腱板断裂の可能性がかなり高くなってくることになります。

まとめると

●立位挙上100°以下

●臥位1st外旋10°以下

●内旋がL5以下(結帯で母指の位置が)

この3つを確認して、3つとも当てはまれば肩関節周囲炎それ以外は腱板断裂の可能性が高くなる!!

ということです。

 



もう一つの論文をご紹介

この論文では

●MMTで棘上筋5以下(肩外転)

●MMTで棘下筋5以下(肩外旋)

●インピンジメントサイン陽性(内旋・外旋)

この3つが揃うと98%で腱板断裂陽性としています。

このような理学所見を組み合わせていくと

簡単に肩関節周囲炎と腱板断裂が鑑別できます。

またこれらの腱板断裂に対する整形外科的テストもありますので、複合的に判断してみると良いと思います。

・Belly Press Test

・Drop Arm Test

・Empty can Test

・Lift Off Test

今回は肩関節周囲炎と腱板断裂の簡単な鑑別方法をご紹介させて頂きました。

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