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『日常生活動作に必要な股関節可動域の一覧表』

リハビリスタッフ向け
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こんにちは!

運動器専門のリハビリスタッフです!!

いつもお世話になります。

今回は、『日常生活動作(ADL)に必要な股関節可動域の一覧表』をご紹介させていただきます。




股関節の関節可動域制限をきたす疾患はいくつかあります。

・変形性股関節症

・股関節関節唇損傷

・大腿骨転子部骨折(保存or術後)

・大腿骨頚部骨折(保存or術後)

など。


疾患がなくとも老化により関節可動域が低下してくる方もいらっしゃいますね。

股関節の可動性は大きいため、関節可動域制限があると、日常生活が不便になることが多いです。

これらの疾患のリハビリにあたり、困るのは関節可動域制限(ROM制限)に対してROMex、関節可動域練習(ROMex)をするわけですが、どの角度でどの動作が獲得できるかがわからないことです。

いろんな著書や論文を検索しても、記載されているものは少なかったり、限定的であったりします。

下記の図にまとめてあるので参考にしていただけると幸いです。

赤外線カメラやオープンMRIなどで解析されている論文です。

【動作(ADL)の項目】

●立ったまま靴紐を結ぶ

●足を組んで靴紐を結ぶ

●椅子からの立ち座り

●かがんで床の物を拾う

●しゃがみ込み

●階段の昇り

●正座

●あぐら

●座礼

●割座

●しゃがみ(踵接地)

●しゃがみ(踵接地なし)



これらの股関節可動域の一覧の総括すると、股関節屈曲120°、外転20°、外旋20°程度獲得していれば日常生活動作は概ねクリアできるのではないかと思います。(個人差あり)

床上での座位の獲得では、股関節屈曲110°、外転30°、外旋40°程度クリアしていれば、あぐらも含めて可能になるかと思います。(個人差あり)

具体的に日常生活動作の参考可動域がわかると、リハビリにおいての目標も設定できるので、関節可動域練習の質も向上するのではないかと思います

機能予後も推測しやすくなりますね。

今回は、『日常生活動作に必要な股関節可動域の一覧表』についてご紹介させていただきました。