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『日常生活動作に必要な肘関節可動域の一覧表』

リハビリスタッフ向け
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こんにちは!

運動器専門のリハビリスタッフです!!

いつもお世話になります。

今回は、『日常生活動作に必要な肘関節可動域の一覧表』をご紹介させていただきます。



肘関節の関節可動域制限をきたす疾患はいくつかあります。

・肘頭骨折

・上腕骨外側(内側)上顆骨折

・橈骨頭骨折

・外側型野球肘 (肘離断性骨軟骨炎)

・肘関節内遊離体(関節ねずみ)

・変形性肘関節症

・投球障害肘

・内側側副靭帯損傷

など。



これらの疾患のリハビリテーションを行うにあたり、困るのは肘関節可動域(ROM)制限に対して、関節可動域練習を実施し、どれくらいの肘関節角度で、どの日常生活動作(ADL:Activities of Daily Living)が獲得できるかがわからないことです。

これらのことがわかっていれば、治療目標も立てやすくなります。

いろんな著書や論文を検索しても、記載されているものは少なかったり、限定的であったりするのが現状です。

★村田秀雄:肘関節の関節可動域と日常生活動作について,リハビリテーション医学.14(3),1977

上記論文では健常成人10数名に対して様々の手法を使い、電気角度計によって計測しております。

下記の図にまとめてあるので参考にしていただけると幸いです。

●食事:肘関節屈曲110°~120° 肘関節伸展-25°

●洗面:肘関節屈曲90°~130° 肘関節伸展-25°

●整容:肘関節屈曲90°~130° 肘関節伸展-25°

●シャツの第一ボタン:肘関節屈曲120°

●ズボンの着脱:肘関節屈曲90° 肘関節伸展-25°

シャツの第一ボタンを操作についてはネクタイ着脱の操作とほぼ同じですので、サラリーマン男性には特に重要になります。



この論文のまとめとして、

・ADL上で肘関節は20~30°以下の伸展はほとんど必要ないことが多い。

・肘関節可動域75°~ 105°の間でほとんどADLができる。

・肘関節90°以上の屈曲が非常に重要である。

・前腕回外の可動域の保持がADL上で重要である。

と記載されております。

今回は、『日常生活動作に必要な膝関節可動域の一覧表』についてご紹介させていただきました。