こんにちは~~~
運動器専門のリハビリスタッフです。
いつもお世話になります。
整骨院と病院のリハビリの違いはどこにあるのでしょうか?
一見同じようなことをしているように思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際の内容は結構違うことも多いです。
整骨院に行ったことがなかったり、病院のリハビリを受けたことがない方は気になるところではあると思います。
まずは整骨院(接骨院)の方から解説します。
整骨院の数は今現在、本当に多いですね。
都心では、1駅の周りに5件ほどは整骨院があるような印象を受けます。
整骨院の先生というのは一般的には『柔道整復師』という資格をもった方がほとんどです。
2年間勉強することが多いです。
柔道整復師は骨・関節・筋・腱・靭帯などに加わる急性、亜急性の原因によって発生する骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などのけがに対して整復・固定などの治療を行うことができる国家資格とされています。
柔道整復師は東洋医学系の医療系国家資格といわれております。
整骨院での施術内容は物理療法(電気治療、牽引療法、温熱療法)とマッサージが主体となっているところが多いですね。今は整骨院があふれ返っていますので、差別化を図るために「骨盤矯正」や「ウォーターベッド」「超音波画像診断装置」などを導入しているところもあります。
主にはケガした箇所に対して対処療法(疾病の原因に対してではなく、主要な症状を軽減するための治療)をしている整骨院がほとんどかと思います。
ですので、患者さんの声でよくあるのが
「その場で痛みは和らぐけど、2.3日後にまた症状がでてくる」
「値段が安いから病院じゃなくて整骨院に行っている」
「気軽に行けるから毎日行っている」
などの口コミが多いです。
値段は1回500円以内での支払いの方が多いです。
医師の診断が必要ないので、気軽に通うことができます。
続いて病院のリハビリについてです
病院でのリハビリは『理学療法士』や『作業療法士』といった職種の方々が担当することが多いです。
理学療法士や作業療法士もリハビリの国家資格になり、西洋医学系の医療国家資格になります。
3年もしくは4年、専門学校または大学で勉強します。
理学療法士や作業療法士は開業権を持っていないため、基本的には医師の指示の下で働いております。
理学療法士や作業療法士によるリハビリは物理療法(電気治療、牽引療法、温熱療法など)も使用しますが、運動療法や歩く・立ち上がり・起き上がるといった動作練習などもリハビリ内容に入ってくることが多いです。
具体的に言うと、関節可動域練習や筋力トレーニング、ストレッチなど、関節や筋肉、靭帯など、より人体の細かなところまで評価し、治療していくことが多いです。
整骨院は対症療法が多いと記載しましたが、理学療法士や作業療法士のリハビリは問題個所を正確に評価し、根本治療を目指すことが多いです。
例えばですが、膝関節痛の患者さんがいらっしゃったとします。
⇒膝のマッサージをするのは対症療法になります。
⇒股関節の柔軟性が低下して、膝への負担が増えて膝関節痛がでているから、股関節のストレッチをする、というのは根本治療になります。
これはあくまで一例ですが、根本治療を目指すため、病院のリハビリに通うと完治するという事も目指すこともできます。
ただ、病院でのリハビリでは、医師の診察が必要であることや、値段が1000円前後(保険適応での値段)になったりと整骨院よりは高くなることが多いです。
今日はおおまかですが、整骨院と病院のリハビリをざっくりと違いを説明させていただきました。
この情報がお役に立てていれば幸いです。
よろしくお願いします。