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運動器専門のリハビリスタッフです!!
いつもお世話になります。
今回は、『MRIによる椎間板変性のみかた~Pfirrmann分類~』
について解説させていただきます。
◆腰椎椎間板変性
現代の腰痛の主な原因の1つが椎間板変性であるとされています。
また、腰椎の椎間板変性と様々な腰痛との関連性についても多く報告されています。
腰椎椎間板変性は加齢や過度の運動、重労働、喫煙、遺伝などが影響すると報告されています。
特に加齢においては、椎間板の水分が失われ弾性が低下し刺激によって線維輪に亀裂が生じやすくなります。
腰椎椎間板変性から腰椎椎間板ヘルニアへと移行するケースも多く存在します。
よって腰椎椎間板変性を的確に診断する技術が必要になります。
MRIは椎間板変性を評価するために有用な方法であるとされており、椎間板の高さや膨隆なども形態変化を確認することが可能です。
MRIのT2強調像では水分と脂肪を白く写し出します。
腰椎の椎間板変性のGrade分類はPfirrmann分類やSchneiderman分類などが多く研究され報告されています。
◆Pfirrmann分類
Pfirrmann分類は、髄核の構造、髄核と線維輪の区別、信号変化と椎間板の高さによって5つのGradeに分類されます
Grade Ⅰ:椎間板高は正常、髄核と線維輪の境界は明瞭、椎間板は白色
Grade Ⅱ:椎間板高は正常、髄核と線維輪の境界は明瞭、椎間板は白色
Grade Ⅲ:椎間板高は正常、髄核と線維輪の境界は不明瞭、椎間板は灰色
Grade Ⅳ:椎間板高は減少、髄核と線維輪の境界は不明瞭、椎間板は黒色
Grade Ⅴ:椎間板高は崩壊、髄核と線維輪の境界は不明瞭、椎間板は黒色
Pfirrmann CW et al.:spine.2001
◆Schneiderman分類
Schneiderman分類は髄核内が高信号の正常椎間板をGrade0、髄核内のわずかな信号低下を認めるものをGrade1、髄核が低信号のものをGrade2、髄核が低信号で椎間腔の狭小化を伴う椎間板をGrade3と分類する。
今回は、『MRIによる椎間板変性のみかた~Pfirrmann分類~』について解説させていただきました。