こんにちは!
運動器専門のリハビリスタッフです!!
いつもお世話になります。
今回は、『膝関節モビライゼーションの方法~脛骨回旋徒手操作~』
について解説させていただきます。
膝関節は膝蓋大腿関節、内側大腿脛骨関節、外側大腿脛骨関節の3つの関節で構成されています。
膝関節モビライゼーションは膝関節可動域を向上させたい場面や、膝関節痛を軽減させたいときなどで実施すると思います。
本記事では脛骨(下腿)回旋徒手操作での膝関節モビライゼーションをご紹介したいと思います。
この徒手操作では半月板にもアプローチできるため、半月板由来の膝関節痛が軽減することも期待できます。
変形性膝関節症や半月板損傷をはじめとした膝関節疾患に有効かと思われます。
◆膝関節包のモビライゼーション(脛骨回旋徒手操作)
上記の方法では、対象者は端坐位で膝関節90°屈曲位で両下肢を下垂させてる状態で行います。
治療者は対象者の脛骨粗面に両母指をひっかけて、対象者の脛骨(下腿)を内旋・外旋と徒手的にモビライゼーションし誘導します。
この際、治療者の両大腿部で対象者の下腿遠位部を挟み、徒手と同時に内旋・外旋と誘導するとより効果的です。
●膝関節90°屈曲位では・内旋可動域10°・外旋可動域30~40°
●膝関節伸展位では他動回旋可動域0°(MCL・LCL・ACL・PCLの緊張)
上記操作を行うことで半月板が移動します。
この半月板の移動によって膝屈曲・伸展時に半月版のインピンジメントなどの痛みも改善することがあります。
半月板損傷例においてこの膝関節包のモビライゼーション(脛骨回旋徒手操作)を実施するとこで膝関節痛が軽減することも経験します。
◆半月板の運動学
下腿外旋(脛骨外旋)で内側半月板は後方に移動し、外側半月板は前方に移動します。
下腿内旋(脛骨内旋)で内側半月板は前方に移動し、外側半月板は後方に移動します。
さらに、半月板は膝関節屈曲に伴い後方に移動し、膝関節伸展に伴い前方に移動します。
今回は、『膝関節モビライゼーションの方法~脛骨回旋徒手操作~』について解説させていただきました。