こんにちは!
運動器専門のリハビリスタッフです!!
いつもお世話になります。
今回は、『膝の軟骨がすり減ってるから痛い』は間違い?について解説したいと思います。
変形性膝関節症(膝OA)の方を筆頭に中年者、高齢者で膝関節痛を患っている方は非常に多いですね。
そんな中、よく医師やリハビリの先生、整骨院の先生は、膝関節痛の中年者から高齢者に
「軟骨がすり減ってるから痛いんですよ」
っていう説明がされると思いますが、これは本当に合ってるのでしょうか?
関節軟骨は骨の関節面を覆っておりスムーズで強靭な弾力性をもつ組織です。
関節軟骨を構成する成分は水分が70%で、コラーゲンやグルコサミン、コンドロイチンなどが含まれています。
関節が傷まないためには関節軟骨が重要な役割を果たしてくれています。
上の図で解説していますが、膝関節の関節軟骨(上の図の水色の箇所)には血管や神経が存在しないため、痛みを感じることはありません。
しかし、関節軟骨のさらに内部の半月板辺縁部、さらに内部の軟骨下骨は激痛ゾーンです。
ですので、関節軟骨が代謝障害や老化により消失したその先には膝関節痛が待っているわけです。
ですので、正確に細かいことを言えば、軟骨はすり減っても痛くない。
っていうことが結論になりますが、その先には激痛ゾーンの軟骨下骨が待っているわけです。
一旦加齢により、軟骨が摩耗し出すと、年間0.06mmから0.6mm磨り減ると言われています。
ちなみに膝関節痛により人工膝関節全置換術(TKA)をされる方は、関節軟骨は部分的に消失し、さらに半月板も損傷し、軟骨下骨にまで障害がある方も多くいらっしゃいます。
はんげつ半月板が痛み、関節軟骨もすり減り、軟骨下骨にまで障害が及んでいる場合は、減量や部分免荷(杖や歩行器)、テーピング
半月板が痛み、関節軟骨もすり減り、軟骨下骨にまで障害が及んでいる場合は、減量や部分免荷(杖や歩行器)、テーピング、インソール(足底版)、装具などで膝関節への力学的負荷を減らして疼痛を抑制させる方法があります。
その他の方法としては
薬物療法、ブロック注射、手術療法などの選択肢があります。
今回は、『膝の軟骨がすり減ってるから痛い』は間違い?について解説させていただきました。