こんにちは!
運動器専門のリハビリスタッフです!!
いつもお世話になります。
今回は、『棘下筋モビライゼーション(リリース)の方法!!』について解説させていただきます。
棘下筋は結帯動作に非常に関連の強い筋肉です。
棘下筋と結帯動作の関連については下記の記事で詳しく記載しております。
棘下筋へのアプローチが上手くいくと結帯動作が改善できることが多いです。
結帯動作とは文字通り帯を結ぶ動作という意味合いの言葉で、自分の腰に手を回すような上肢の動作になります。
肩甲頚周辺には棘下筋の付着がなく棘下筋下脂肪体が存在します。
この棘下筋下脂肪体が存在する箇所は、肩甲骨上を棘下筋が滑走する機能が重要になります。
この棘下筋下脂肪体が癒着したり拘縮すると、棘下筋の滑走性が低下し、棘下筋の収縮効率の低下や、棘下筋の伸張能力の低下を招きます。
◆棘下筋の機能解剖
●棘下筋
起始:肩甲骨の棘下窩
停止:上腕骨の大結節
作用:上腕の外旋
神経支配:肩甲上神経(C4-C6)
・横走線維と斜走線維で構成されています
・大結節のSF(superior facet)~MF(middle facet)に広く付着します
・下垂位外旋(1st):横走線維が優位に収縮
・外転位外旋(2nd):斜走線維が優位に収縮
◆棘下筋のモビライゼーション1(棘下筋下脂肪体のモビライゼーション)
肩甲頚周辺の棘下筋下脂肪体が存在する箇所をターゲットし、頭側から尾側へ棘下筋下脂肪体および棘下筋を押し下げます。
棘下筋脂肪体のモビリティ―が向上することで棘下筋の滑走性が向上します。
◆棘下筋のモビライゼーション2(棘下筋下脂肪体のリフトオフ)
肩甲頚周辺の棘下筋下脂肪体が存在する箇所をターゲットし、頭側からと尾側から同時に棘下筋下脂肪体を、挟み込むようにプレスし、棘下筋下脂肪体を押し出します。
この操作で棘下筋下脂肪体がリフトオフ(持ち上がる)し、棘下筋脂肪体のモビリティ―が向上することで棘下筋の滑走性が向上します。
上記のように棘下筋下脂肪体にアプローチすることで棘下筋の滑走性を向上させます。
その後、さらに棘下筋をストレッチや筋収縮練習をするとことで、棘下筋機能が向上しますので、併せて行うことをオススメします。
今回は、『棘下筋モビライゼーション(リリース)の方法!!』について解説させていただきました。