こんにちは!
運動器専門のリハビリスタッフです!!
いつもお世話になります。
今回は、『半膜様筋のモビライゼーション(リリース)の方法!!』について解説させていただきます。
半膜様筋と言えば、大腿後面に存在するハムストリングスのうちの1つの筋肉です。
半膜様筋を柔らかくしたい場面はいくつかあると思います。
・膝関節伸展制限へのアプローチ
・膝内側半月板損傷へのアプローチ
・股関節屈曲可動性向上アプローチ
・膝後内側痛へのアプローチ
などが挙げられると思います。
内側半月板と半膜様筋は付着があるといわれていることは、臨床上ポイントになることが多いですね。
◆半膜様筋の機能解剖
●半膜様筋
起始:坐骨結節
停止:脛骨内側顆、斜膝窩靭帯、膝窩筋の筋膜
作用:股関節内転・伸展
神経支配:脛骨神経(L5-S2)
ちなみに半膜様筋の停止部は、5つの線維が存在するといわれております
(LaPrade RF:JBJS.2007)
・Anterior arm
・Direct arm
・Capsular arm
・Central arm
・Superficial arm
◆半膜様筋のモビライゼーション(リリース)方法
半膜様筋の停止部を横断方向(左右)にモビライゼーションすることで、柔軟性が得られます。
また筋腱移行部への刺激ともなり、Ib抑制がかかり、半膜様筋の筋緊張が抑制されることもあります。
半膜様筋の緊張が強い場合や、柔軟性の低下が著しい場合は、膝関節軽度屈曲位から始めると良いと思います。
柔軟性が改善してくれば、膝関節完全伸展でアプローチするとより効果的であると思います。
◆半膜様筋伸長テスト
半膜様筋の硬さを確認する際や、半膜様筋へのアプローチが効果的であったかを確認する際は、半膜様筋伸長テストが良い思われます。
背臥位にて、膝関節伸展・足関節背屈した状態から、股関節を屈曲させていき、疼痛が生じたら陽性と判断します。
今回は、『半膜様筋のモビライゼーション(リリース)の方法!!』について解説させていただきました。