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『多裂筋モビライゼーション(リリース)の方法!!』

リハビリスタッフ向け
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こんにちは!

運動器専門のリハビリスタッフです!!

いつもお世話になります。

今回は、『多裂筋モビライゼーション(リリース)の方法!!』について解説させていただきます。



多裂筋と言えば脊柱起立筋のひとつであり、腰痛診療においてかかせない筋肉のひとつです。

多裂筋そのものに痛みがでていることもありますし、多裂筋が引き金となって腰痛を引き起こしているパターンも存在します。

また腰痛から多裂筋に障害が派生していることもあります。

腰痛患者は多裂筋の萎縮があるとの報告もあります。(Hides J,et al:Man Ther 13.2008



◆多裂筋の機能解剖

 

●多裂筋

作用:両側の収縮で脊柱伸展

   :片側の収縮で脊柱を同側に屈曲、反対側に回旋

神経支配:脊髄神経後枝内側枝

起始と停止:

各棘突起から2つ下位の乳頭突起ならびに椎間関節

L1棘突起から上後腸骨棘(PSIS)

L2棘突起から上部背側仙腸靭帯

L3棘突起から下部背側仙腸靭帯

L4棘突起から仙骨下部背面外側

L5棘突起から正中仙骨稜の両側

多裂筋は下位にいくほど多裂筋の占める筋腹の割合は大きくなります。

Ⅼ3レベルでは多裂筋と脊柱起立筋の比率がだいたい1:1とされています

L3より上位レベルになると筋断面積の比率は多裂筋<脊柱起立筋となります。

L3より下位レベルになると筋断面積の比率は脊柱起立筋<多裂筋となります。

また椎間関節と多裂筋は同神経支配(脊髄神経講枝内側枝)です。

このことや、多裂筋は椎間関節、仙腸関節に付着していることからも、腰痛との関りが深いことがわかります。



◆多裂筋のモビライゼーション(リリース)1

 

まず、多裂筋を棘突起から剥がすようなイメージで、棘突起のすぐ横を指でプッシュし、指はそのまま残しておきます。

次に、外側からも多裂筋を指でプッシュすることで、多裂筋が押しつぶされるような形で柔軟性が向上します。

次は外側の指だけ残しておいて、棘突起のすぐ横の指を離します。

その後、再び多裂筋を棘突起から剥がすようなイメージで棘突起のすぐ横を指でプッシュします。

そうすると、多裂筋が押しつぶされるような形で柔軟性が向上します。

この操作を繰り返すと多裂筋の柔軟性が向上します。

エコーで確認したところ、深部の椎間関節に付着している多裂筋もしっかりとこの操作で動いている所が確認できました。



◆多裂筋のモビライゼーション(リリース)2

 

2つめの方法は、多裂筋の走行と直行する方向に、指で多裂筋を掻き出すように動かします。

この筋を走行と直行に動かす方法を「Transverse gliding」ということもあります。

Transverse glidingは筋の柔軟性も向上しますし、筋緊張も抑制されることをよく経験します。

この操作を何度も繰り返すことで多裂筋の柔軟性の向上が得られます。

 



◆多裂筋の治療効果の確認方法

多裂筋の治療効果の確認方法についてはPLFテストという手技で確認できます。

下記にPLFテストの方法を掲載しておきます。

 『PLF(腰椎後彎可動性)テストの方法と有用性』

今回は、『多裂筋モビライゼーション(リリース)の方法!!』

について解説させていただきました。