こんにちは!
運動器専門のリハビリスタッフです!!
いつもお世話になります。
今回は腰椎椎間板ヘルニアに有効なリハビリを解説していきたいと思います。
ちなみにですが腰椎椎間板ヘルニアの疫学としては
20~40歳代の男性に多く、ブルーカラー(重労働者)の方が発症しやすいと言われています。
また、近年の報告では遺伝的要因が影響しているとされています。
では腰椎椎間板ヘルニアに有効なリハビリについて
理学療法診療ガイドライン第1版“ダイジェスト版”から科学的根拠に基づいた情報をご紹介いたします。
推奨グレードについては以下の通りです
●運動療法(推奨グレードB)
神経根性疼痛のみで、麻痺がない腰椎椎間板ヘルニアには有効。
30か月に渡る運動療法により復職率は92%であったと報告されています。
●有効な個別エクササイズ(推奨グレードC)
McKenzie(マッケンジー)エクササイズが有効性を示す報告が多い。急性期には若干の効果があるが、慢性期に対する効果は明確ではない。
徒手療法の一つにMcKenzie(マッケンジー)がありますね。
●脊柱マニピュレーション(推奨グレードB)
脊柱マニピュレーションが急性腰痛や坐骨神経痛に効果的であるとの報告は多い。しかし、疾患対象が統一されていなかったり、評価法、効果判定が独自のものが多く信頼性には若干の問題がある。
●牽引療法(坐骨神経痛に対して)(推奨グレードC)
坐骨神経痛に対しての牽引療法は、他の保存療法と比較して、その有効性については明確ではない。
これらを見てみると、推奨グレードAのものはなく、保存療法では確実に有効なものは少ないとも判断できます。それだけ腰椎椎間板ヘルニアのリハビリは難航することが多いということですね。
推奨グレードBの脊柱マニピュレーションは徒手療法になりますので、治療者のテクニックでかなり効果が変わることが予測されます。
リハビリテーションに携わる者としては、この技術を磨き上げることが重要かと思います。
腰椎椎間板ヘルニアのリハビリについて理学療法診療ガイドライン第1版“ダイジェスト版”でご紹介させていただきました。
これらのリハビリから患者さんに最適なものを選択していきながらリハビリを進めると良さそうですね。
今回は腰椎椎間板ヘルニアに有効なリハビリについて解説させていただきました。