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『肩外側を痛がる人の原因は?』

リハビリスタッフ向け
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こんにちは!

運動器専門のリハビリスタッフです!!

いつもお世話になります。

今回は、『肩外側を痛がる人の原因は?』について解説させていただきます。

 



患者さんで下の図にあるように、肩外側を痛がっている人が多くないでしょうか?

っというよりも肩疾患の肩の痛みの部位はほぼ肩外側にあるように思います。

知識のない方は『三角筋の痛み?』として理解されている方も多くいらっしゃいます。

しかしこの領域に圧痛があるか確認してみると、ほとんどの方はありません。

圧痛がないということは、その領域の組織に問題はないということです。

となると、関連痛や神経痛が原因ということになります。

この肩外側の領域は腋窩神経の支配領域になります。

腋窩神経は関節包・滑膜の後方~下方部を支配しております。

このことは『赤羽根良和:肩関節拘縮の評価と運動療法』の書籍にわかりやすく記載されております。


感の良い方はお気づきかもしれませんが、腋窩神経が肩関節包を支配しているということは、

肩関節包に問題があると腋窩神経領域(肩外側)に痛みが発生するということです。

ですので、この肩外側痛の原因は腋窩神経の痛みの可能性がかなり高いと思われます。

五十肩、凍結肩、拘縮肩、肩関節周囲炎の方はほとんど肩関節包に問題をかかえていますので、納得のいく理屈になると思います。

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五十肩、凍結肩、拘縮肩、肩関節周囲炎などの疾患で肩関節包に炎症があったり、肩関節包が縮小している場合、肩を動かすだけで肩関節包の内圧が亢進し、疼痛受容器が反応し、痛みとして体に現れるということになります。

解決法としては

炎症がある場合は、医師による抗炎症作用のある薬の内服などで炎症を抑えなければなりません。

運動時の肩関節外側痛がある場合は、拘縮により肩関節可動域制限があり、肩関節を動かした際に関節包が伸張されたり、インピンジされ、腋窩神経が痛みを拾い上げている可能性が高いので、肩関節可動域を痛みの範囲内で徐々に広げていくことが有効と思われます。

このように腋窩神経のことが知識としてあれば、病態が解釈でき、治療・アプローチにつながると思われます。

今回は、『肩外側を痛がる人の原因は?』について解説させていただきました。

 



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