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『頚部痛に対する頚部安定化エクササイズの効果は?』

頚椎
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こんにちは!

運動器専門のリハビリスタッフです!!

いつもお世話になります。

今回は、『頚部痛に対する頚部安定化エクササイズの効果は?』について解説させていただきます。



頚部痛の原因は様々であり、頚部脊柱管狭窄症、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症、頚椎症性神経根症、変形性頚椎症、不良姿勢から生じる頚部痛、などがあります

そんな中、2009年に、頚部痛患者に対しての頚部安定化エクササイズの効果を検証した論文が海外で報告されております。

この論文の検証結果が気になるところです。

『頚椎症性頚髄症の評価に有用な手指10秒テストはご存じですか?』



◆論文紹介

Randomized Controlled Trial

 J Rehabil Med (IF: 2.91; Q2)

. 2009 Jul;41(8):626-31.

 doi: 10.2340/16501977-0392.

Efficacy of neck stabilization exercises for neck pain: a randomized controlled study

頚部痛に対する頚部安定化運動の有効性:無作為化比較試験

Yesim Dusunceli 1Cihat OzturkFunda AtamazSimin HepgulerBerrin Durmaz

Affiliations expand

Abstract

Objective: To determine the efficacy of neck stabilization exercises in the management of neck pain.

概要

目的 頸部痛の管理における頸部安定化運動の有効性を明らかにすること。

Patients and methods: Sixty patients with neck pain were randomized to 3 groups, as follows: group 1–physical therapy agents including transcutaneous electrical nerve stimulation, continuous ultrasound and infra-red irradiation; group 2–physical therapy agents + isometric and stretching exercises; and group 3–physical therapy agents + neck stabilization exercises. The exercises were performed as a home training programme following a 3-week supervised group exercise. The patients were evaluated with a visual analogue scale, by intake of paracetamol, Neck Disability Index, Beck Depression Scale and range of motion in the 3 planes at baseline and at months 1, 3, 6, 9 and 12.

対象者と方法 頸部痛患者60名を,次の3群に無作為に割り付けた:第1群–経皮的電気神経刺激,連続超音波,赤外線照射を含む物理療法剤,第2群–物理療法剤+等尺性および伸張性の運動,第3群–物理療法剤+頸部安定化運動。運動は,3週間の監督下でのグループエクササイズの後,自宅でのトレーニングプログラムとして実施した。患者は,ベースライン時と1,3,6,9,12ヵ月目に,視覚的アナログスケール,パラセタモールの摂取量,頸部障害指数,Beck Depression Scale,3平面の可動域で評価された。

Results: Compared with baseline, all groups showed a significant decrease in visual analogue scale scores during the first 6 months. However, this improvement was maintained only in group 3 at 9 and 12 months, with a significant difference among the groups (p<0.05). During the study, the improvement in disability was marked in group 3 with respect to Neck Disability Index, Beck Depression Scale and range of motion in the frontal plane (p<0.05).

結果 ベースラインと比較して、すべてのグループで、最初の6ヶ月間にvisual analogue scaleのスコアが有意に減少した。しかし、この改善は9カ月目と12カ月目に3群のみで維持され、群間で有意な差が認められた(p<0.05)。試験期間中、Neck Disability Index、Beck Depression Scale、前額面の可動域に関しては、第3群で障害の改善が顕著であった(p<0.05)。

 



◆論文の結論

Conclusion: This study demonstrates the superiority of the neck stabilization exercises, with some advantages in the pain and disability outcomes, compared with isometric and stretching exercises in combination with physical therapy agents for the management of neck pain.

結論 本研究では、頚部の痛みの管理において、理学療法剤を併用した等尺性運動やストレッチ運動と比較して、頚部の安定化運動が、痛みや障害の転帰においていくつかの優位性を持つことが示された。

 



◆まとめ

上記論文では頚部患者60名に対して3つの治療を比較しております。

第1群–経皮的電気神経刺激、連続超音波、赤外線照射を含む物理療法

第2群–物理療法+等尺性および伸張性の運動

第3群–物理療法+頸部安定化エクササイズ

それぞれの運動を監督下で3週間実施し、自宅でもトレーニングプログラムを組んでいます。

介入前と1、3、6、9、12ヵ月目に、痛み,頚部障害指数、心理的要因、頚椎関節可動域などを評価しております。

結果として、3群ともに最初の6か月は痛みが有意に改善しております。

しかし、9か月目以降は第3群のみ頚部安定化エクササイズ群のみ効果が維持されております。

また第3群のみ試験期間中、頚部障害指数や、心理的要因、前額面の関節可動域の改善が顕著であったとされています。

上記論文の結果を踏まえると頚部障害に対する理学療法においては、物理療法と頚部安定化運動など各種治療を組み合わせたアプローチが効果的であることがわかりました。

今回は、『頚部痛に対する頚部安定化エクササイズの効果は?』について解説させていただきました。